2023/10/29 01:24
トライバルラグとはどのような絨毯のことを指すのか? トライバルラグを選ぶ時に気をつけたいことや、ギャッベやキリム、ペルシャ絨毯とはどう違うのか? など、トライバルラグを購入する前に知っておきたい知識を解説します。

トライバルラグとは
「トライバル=Tribal」とは、英語で「部族」を意味する単語です。トライバルラグの代表的なものとして、バルーチ族、トルクメン族、シラーズ 地方の遊牧民であるカシュガイ族などがあります。それぞれの部族ごとに柄や色の特徴があるので、自分の好みのラグはどの地方のものかを知っておいて頂くと、お気に入りを見つけやすいです。ここでは、日本でも特に人気の高い、「バルーチラグ」「トルクメンラグ」「カシュガイラグ」について解説していきます。

トライバルとペルシャ絨毯の違いとは?
ペルシャ絨毯はイラン産で作られた手織りの絨毯のことを指します。トライバルラグとは、ペルシャ絨毯のうちの1つのカテゴリーで、この他トルコやアフガニスタン産のトライバルも人気が高いです。ペルシャ絨毯は、大きく分けてウールとシルクの2種に分類されます。シルクは数十万〜数百万とかなり高価なものも多く、生活の中で使うには少しハードルが高いかもしれません。そのため、生活の中に取り入れるというよりは、額装したり、壁にかけて飾る方も多いです。一方のウールのラグは、洗うこともできるため日常使いしやすく、価格もウールに比べて手に取りやすいのが魅力です。どちらも数ヶ月〜数年といった長い年月をかけて、手織りで製作されています。

トライバルラグとギャッベの違いとは?
ギャッベとは、イラン南部に暮らすカシュガイ族が、自分たちが飼っている羊の毛を使用して織りあげるラグのことです。毛足が長く、しっかりとした厚みがあるのが特徴です。座布団代わりに椅子に置いたり、インテリアのアクセントとして取り入れやすいミニサイズのものも多く存在します。ギャッベは、素朴なデザインや色使いのものが多く、どんなインテリアにも馴染みやすいのが嬉しいポイントです。

トライバルラグとキリムの違いとは?
キリムとは、平織りの織物のことを指します。キリムとトライバルラグの違いは、毛足の長さです。トライバルラグは経糸と緯糸に結び糸を加えて作ります。一方のキリムは、経糸と緯糸だけで構成されるため、平たいのが特徴です。踏んだ時にギュッとした踏み応えのあるものや、ゴロゴロ寝転がって使いたいという人はトライバルラグがおすすめ。キリムはドライな質感で自宅で洗いやすいものも多いため、キッチンや洗面所などで使用するのにも向いています。
トライバルラグ【バルーチ絨毯の特徴】

バルーチ族の絨毯は、イランとアフガニスタンの国境あたりに住んでいる小規模の遊牧民によって作られています。深く暗めの赤、青、黒、茶色などを使った絨毯が多く、絨毯の模様は草木の模様や、繰り返しの幾何学模様を描いているのが特徴です。また、小さめサイズのものが多いのもバルーチラグの特徴の1つと言えます。
トライバルラグ【トルクメン絨毯の特徴】

トルクメン族の絨毯は、イランの他にも、ウズベキスタン、トルクメニスタン、東トルキスタン、アフガニスタン、バルチスタンなどで織られています。部族紋章のようなゴル(ギュル)模様を反復して使用するデザインが象徴的。

ちなみに、トルクメニスタンの国旗には、主要五部族のギュルが描かれています。「このラグとこのラグは、同じ部族が織ったものかあ」と、見比べてみると、自分と感性が合う、お気に入りの部族のテイストに出会えるかもしれません。
トライバルラグ【シラーズのカシュガイ絨毯の特徴】

遊牧民のカシュガイ族は、シラーズを中心にテントを張って移動しながら生活をしています。草木や花、動物をあしらった華やかで色あざやかなラグが多く、絵画的な楽しみ方ができるラグが多く揃います。また、カシュガイ族の織る絨毯では、ギャッベの人気も高いです。
